【動画】9月22日に突風が吹いた宮崎県延岡市。一夜明けて上空から見てみると、JR延岡駅周辺に被害が広がっていた=堀英治撮影
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 九州に接近し、23日に温帯低気圧になった台風17号は各地に暴風による爪痕を残した。九州電力によると長崎県を中心に一時約14万8千戸が停電したが、九電は23日午後10時すぎにすべて復旧したと発表した。宮崎県延岡市ではビニールハウスが倒れるなど、暴風による被害が出た。総務省消防庁によると、宮崎県と沖縄県で各19人など九州を中心に56人がけがをした。

 九電によると、長崎県内では最大で約7万7千戸が停電。信号機が点灯せず、車は低速で走行し、譲り合って運転していた。強風によって各地の電線が断線したことが主な原因という。

 同県諫早市多良見町のコンビニエンスストアは22日午後8時ごろから停電。電池や食料品を求める客のために営業は続けていたが、レジが使えず、ノートに手書きで商品の個数を記録し、電卓で会計していた。店長の男性(28)は「冷凍、冷蔵の商品は廃棄するしかない。トイレも流せない。復旧を待つしかない」と話した。

 停電していた佐賀市川副町の住宅の室内では、窓を閉め切って発電機を使っていたとみられる40代の夫婦と20代の息子が一酸化炭素中毒で病院に搬送された。命に別条はないという。

 一方、宮崎県延岡市で22日に発生した突風について、宮崎地方気象台は23日、気象庁の現地調査の結果、台風17号の影響による「竜巻」と認められると発表した。突風の痕跡を南北7~8キロの範囲で確認し、被害が帯状に広がっていることや住民の目撃証言、映像などから判断した。

 延岡市によると、突風による被害は23日正午現在、負傷者は18人、被害家屋は483棟にのぼった。

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