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 英国の老舗で「世界最古の旅行会社」とされるトーマス・クックグループが23日、ロンドンの裁判所に破産を申請、手続きが始まった。個人がネットで旅行を手配するようになって業績が悪化し、巨額の負債を抱えた。英政府は同社手配の航空券や旅程はすべてキャンセルされるとし、英国内で同社を利用した約15万人の帰国支援に乗り出した。

 欧米メディアによると、世界で約60万人の旅行客に影響する。英民間航空局(CAA)は同日、国外にいる同社利用客の帰国のために10月6日まで代替の航空便を用意すると発表した。

 1841年、「近代ツーリズムの祖」とされるトーマス・クック氏が設立。同社によると、従業員数約2万1千人、年間に世界各地の顧客約2200万人に対応した。パック旅行の企画を得意とし、ホテルや航空会社も経営。しかし、ネット専門の旅行会社の台頭に加え、個人が直接宿の貸し借りをする時代になって業績が悪化。航空業も、格安航空会社との競争にさらされ苦戦した。

 負債が膨らみ、今夏以降、大株…

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