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 世界保健機関(WHO)は21日、アフリカ東部のタンザニアでエボラ出血熱に感染した疑いのある女性の情報を提供しなかったとして、タンザニア政府を非難する声明を発表した。同国政府はこれまで、感染者はいないと説明してきた。

 WHOの声明などによると、30代の女性は隣国のウガンダに渡航後、タンザニア東部の経済都市ダルエスサラームで高熱を発症し、9月8日ごろに死亡。その後、非公式の情報源から、この女性がエボラ出血熱に感染していたとの情報を得たと主張している。

 他にも感染した疑いのある2人の患者がいたとの情報もあるというが、WHOに対して詳細な情報提供がなされていないという。

 タンザニアは年間を通して、ライオンやゾウなどの野生動物を目当てにした観光客が多く訪れる観光国だ。また、女性が死亡したダルエスサラームは人口が400万人を超え、同国最大の都市として栄える。感染が確認されれば、観光収入の低迷などの影響を受ける可能性もある。(ヨハネスブルク=石原孝