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それぞれの最終楽章・団地で支える(3)

ぐるんとびー社長 菅原健介さん

 自分の生きがいをもっている方は、病気があっても最期まで生き生きと過ごします。今回ご紹介する金杉ヤエさん(享年95)もそうです。アルツハイマー型認知症でしたが、俳句が大好きで、その話をしているときは笑顔があふれていました。

 ヤエさんは、僕の運営する「ぐるんとびー」が入る団地に、長女のなほみさん(72)と一緒に住んでいました。団地の自治会長だったなほみさんから「最近母の様子がおかしいので、面倒を見てほしい」と相談を受けたのがきっかけです。2016年12月から、「ぐるんとびー」で関わるようになりました。

 認知症の症状が進んで外出が減り、あるときから句会にも行かなくなっていました。普段は表情もやや暗く、笑顔もありません。本人は「介護事業所に通う必要なんてない」と、外に出ようとしませんでした。そこで作業療法士の高栖望(26)が、「俳句を教えてください」とヤエさんの自宅に訪問介護として通い始めたのです。

 俳句を教えるときのヤエさんの…

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