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 先進国ではほぼ撲滅したとされてきたはしか(麻疹)に感染する人が、欧州で増えている。世界保健機関(WHO)によると英国、ギリシャ、チェコ、アルバニアの4カ国が今夏、初めて「はしか排除国」の認定を取り消された。感染の広がりの背景に、親が子どもの予防接種を拒否する傾向が指摘されている。

 この4カ国は過去1年の伝染状況から8月、排除国認定を外されており、2012年にこの認定手続きが始まって以来、初めてのケース。欧州の53カ国中、排除国に認定されているのは35カ国で、日本や米国も認定されている。

 欧州では今年1~6月、昨年1年間の感染件数、約8万4千を上回る約9万の感染が確認され、37人が死亡した。16年の約5千と比べると既に17倍で、この数年で急増している。WHOは予防接種率の低下と関連があるとみている。

 オランダはまだ排除国に認定されているものの、予防接種率が16年に94%に低下し、17、18年は93%に下がった。1996年にはしか排除に必要とされる95%以上になり、2015年まで高水準を維持していた。

 接種に懐疑的な人たちが問題にするのは、接種に伴う「副反応」だ。けいれんや急性脳炎など重篤な状況になる可能性は極めて低いとされているが、「情報開示が不十分」などと疑念を膨らませている面もあるという。

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