グレタさん「我々を失望させる道、許さない」語気強める
ニューヨーク=香取啓介
あなたたちは私の夢を奪った――。23日、米ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットの壇上で、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が演説した。「将来世代の目はあなた方を見ている。もし我々を失望させる道を選べば、絶対に許さない」と強い口調で、十分な温暖化対策を取ってこなかった各国政府代表に訴えかけた。
グレタさんは温暖化対策を促すための「学校ストライキ」を1年前に1人で始め、運動は世界に広まった。今月20日には、日本を含む160カ国以上で400万人以上の若者が参加し、早急な温暖化対策を求める声は大きなうねりとなっている。
グレタさんは各国政府代表を前に「私はここにいるべきではない。学校に戻るべきなんだ。あなたたちは私の夢を、子ども時代を、空っぽな言葉で奪った」と批判。「なんてことをしてくれたんだ」と声を震わせた。
過去数十年にわたり、科学が…