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 JR紀勢線(きのくに線)と和歌山県御坊市内を走る紀州鉄道を舞台にした芸術イベント「紀の国トレイナート」が29日から開催される。6年目の今年は「車窓アート」をテーマに、走る列車の窓を額縁に見立て、紀南の風景を借景にして、12人のアーティストが沿線で作品を披露する。10月27日まで。

 「トレイナート」は「トレイン(列車)」と「アート(芸術)」を合わせた造語。紀南でまちづくり活動をする人や芸術家らでつくる実行委員会(廣本直子実行委員長)が2014年に始めた。駅舎や周辺施設をアート空間に変身させて臨時列車で巡ったり、駅を拠点にアーティストと一緒に地域を探索する「ローカルダイブ」を開催したりしてきた。

 今年は御坊―新宮間で12カ所を各人が選んだ。車窓から見えるポイントに作品を置いたり、既にある建物に許可を取って壁画を描いたり。紀州鉄道では地域の人たちの思い出が詰まった写真を列車内に飾って作品として運行する。

 車窓アートをゆっくり楽しめるよう、作品の近くで徐行運転をする臨時列車「紀の国トレイナート号」も運行される。10月19日は午前9時47分に御坊を出発し、串本で折り返して紀伊田辺に戻る。20日は午前9時5分紀伊田辺発で新宮まで往復する。いずれも9時間超の長丁場だが、全席自由、普通切符で途中乗降も可。車内ではお菓子やコーヒーの販売、ジャズバンドの演奏がある。運行に合わせて沿線各駅でイベントも企画されている。問い合わせは実行委員会(080・5786・2652)か田辺商工会議所(平日のみ、0739・22・5064)。(大野宏)