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患者を生きる・眠る「遺族のうつ」(1)

 「胃が痛くて眠れないんだ」

 福島県いわき市の男性(81)が周囲にそう訴え始めたのは、妻の四十九日が過ぎた頃だった。

 最初の頃は気を張っていたようだった。同市に住む長男(60)がそばに付いていようとしても、「もう帰っていいよ」と言った。しかし、日に日にやせていくのが長男は気になった。

 男性は近くの胃腸科へ行き、胃薬をもらった。だが、のんでも回復しない。眠れない。頭が痛い。動悸(どうき)がする。めまいがする――。症状はどんどん増えていった。

 別の医療機関で検査を受けても、血圧が少し高いくらいで「ほかに異常はない」。どこに行っても「年だからですよ」と言われるばかりだった。

 のむ薬ばかりが増え、調子はいっこうによくならない。がんを疑って画像検査も受けたが、病気は見つからなかった。「医者は異常なしと言う。でも、何かがあるんだ」。男性は不安な気持ちを、長男らにそう訴えた。

 妻が89歳で亡くなったのは、…

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