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 死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山の噴火災害から5年が経った。活火山の災害の恐ろしさと噴火予知の難しさを見せつける出来事だった。この大惨事の教訓は、他の活火山でも生かされているのだろうか――。登山ブームが続くなか、活火山での登山者の実態を探るため、9月中旬、長野・岐阜県境にそびえる北アルプス・焼岳に登った。

 焼岳は、北アルプス有数の山岳観光地・上高地から入山できる日本百名山の一つだ。夏山、秋山シーズン中、全国から大勢の登山者が訪れる。活火山でもあり、現在、気象庁の噴火警戒レベルが「1」(活火山であることに留意)。北峰(2444メートル)と南峰(2455メートル)の二つの山頂があり、北峰のみ登山が許可されている。

 上高地から樹林帯を抜けると、岩場のルートとなり、金属製のはしごが連続する。この後、緩やかな登りとなって、焼岳小屋に到着。小屋の入り口には、ヘルメットが並べられ、希望者には有料(500円)で貸し出されている。小屋は老朽化し、管理・運営する長野県松本市は建て替えを検討している。小屋の屋根を防弾チョッキに使われるアラミド繊維で補強するなど対策をとる方針。焼岳が噴火した際は、避難場所として活用する予定だ。

 焼岳小屋から10分ほど歩くと…

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