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 花巻市は市内の産科医療機関に就職する助産師や看護師を対象に最大200万円を支援する事業を始めた。市内に産科がなくなる危機を脱するため、人材確保を進めていく。

 同市地域医療対策室によると、市内では総合花巻病院の産科が医師や助産師の確保難から廃止され、産科があるのは現在は2医院だけ。そのうちの1医院は助産師が確保できず来年3月で産科をやめる方針で、もう一つの医院も看護師や助産師の確保が困難な状況に陥っているという。

 今年8月にこうした問題が表面化し、市は1千万円の補正予算を急きょ計上して24日から事業を始めた。9月1日以降に市内の産科医療機関に就職した助産師と産科医療機関で1年以上の看護経験がある看護師が対象。給付額は30万円か100万円で、条件により給付額が異なる。1年以上の分娩(ぶんべん)対応経験があり県外から就職した助産師の場合、給付金100万円と、3年以上勤務すれば返済が免除される貸付金100万円を受け取れる。

 同市地域医療対策室の長山義博室長は「安心して出産できる環境を守るため、バックアップしたい」としている。問い合わせは同市地域医療対策室(0198・29・5314)へ。(溝口太郎)