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 飯舘村の大久保美江子さん(66)は今春、避難先から8年ぶりに村に戻った。自家用の野菜や米を栽培していた田畑が居間から見える。除染で出た汚染土壌が入ったフレコンバッグが占拠する。「早く片付けてほしいですよね」と私が話を向けると、「別に気にならないから。飯舘は落ち着くねえ」と口にした。

 色とりどりの花を育てていた庭も、草が生い茂る。「男手がないとね」。新たに飼い始めた猫2匹と暮らす。墓地の草は、除草剤で処理した。「バチ当たりですが勘弁して下さいね」と墓に頭を下げたという。

 原発事故から1カ月後、同居する102歳の義父が「長生きし過ぎたな」と言い残して自死した。さらに2カ月後、がんだった夫が転院先の新潟県で息を引き取った。「体がもつかどうか私も限界だった。花を見てきれいだと思うこともなくなった」と振り返る。

 9月中旬に訪ねると、山あいの…

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