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 デング熱やジカ熱を媒介する蚊を遺伝子組み換え技術で撲滅しようとした実験は失敗だったのか――。ブラジルで現地調査した研究者が「野生の蚊と交配して生まれた幼虫は死滅するはずなのに、繁殖している」と論文で発表すると、遺伝子組み換え蚊を開発したバイオ企業は「事実無根だ」と猛抗議。互いの主張は真っ向から対立している。

 議論になっているのは、英バイオ企業「オキシテック」がブラジル東部の都市ジャコビナで2013~15年、遺伝子を組み換えたネッタイシマカのオスを毎週45万匹放った実験だ。このオスと野生のメスが交配して生まれた幼虫は、成虫になる前に死んでしまう。想定では、殺虫剤のような生態系への負担が大きい方法を使わずに蚊を減らせるとされていた。

 ところが、米イエール大やブラ…

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