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 東日本大震災の被災地として唯一、ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の会場となった岩手県釜石市。同市での初戦となるフィジーとウルグアイの対戦を翌日に控えた24日夜には、市内で民泊する海外のファンらが家庭料理を食べて英気を養った。

 同市両石町の会社員、久保秀悦さん(60)の自宅には国内外から5人の宿泊客が集まり、酒を飲んだり、手作りのカレーを食べたりして交流を楽しんだ。7月から民泊を始めた久保さんは「この年になって、知らなかったことをいっぱい経験できるのは楽しい」。

 W杯の会場で仕事をしているスコットランド人のリチャード・ウォーカーさん(29)は、米宿泊情報大手の「Airbnb(エアビーアンドビー)」で久保さんの民泊を見つけたという。「スタジアムのそばに泊まれて、日本の家庭で社交的な体験もできるのは素晴らしい」と話した。

 同市ではW杯2試合が行われる。試合日には1万6千人超の来訪が予想されるが、市内の宿泊施設の収容人数は約1400人分で、施設不足が課題となっていた。市によると、イベント開催前後に利用できる「イベント民泊」の登録は77件。約150人を泊められるという。(野村周平)