[PR]

 2度の延期を経て、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給船「こうのとり(HTV)」を載せたH2Bロケット8号機は25日午前1時5分、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。4カ所の見学場に集まった約1300人が、爆音とともに暗闇を明るく照らすロケットを見上げた。

 同町の発射台から約3キロと、最も近くにある見学場の恵美之江展望公園には、約370人の親子連れらが集まった。満天の星の下、H2Bはエンジン点火後、噴煙を巻き上げながら上昇。あたり一帯を一瞬でオレンジ色の光に包みこむと、拍手と歓声が巻き起こった。

 中種子町から家族で訪れた同町立野間小5年、谷村栄史郎君(10)は「一瞬昼間になったような感じがした。爆発音が大迫力で、耳が割れそうになった」とうれしそうに話した。

 当初打ち上げ予定日だった11日にも来たという東京都の会社員の40代女性は「音が体中に響いた。これは中継ではだめですね」と満足げ。愛知県豊橋市の会社員箕浦正則さん(46)は「明るいどころか太陽のよう。もう一度みたいです」と笑顔だった。(井東礁)