[PR]

 安倍晋三首相は24日夜(日本時間25日午前)、米ニューヨークで開催中の国連総会で一般討論演説に臨んだ。緊張が高まっている中東情勢について、「イランに叡智(えいち)に基づく行動を求めることは、私の役割だ」と述べ、緊張緩和に向けて取り組む姿勢を強調した。

 首相は演説で、6月のイラン訪問時に最高指導者ハメネイ師と会談したことに触れ、核について「『持たず、作らず、使わない』ということをファトワ(宗教見解)にした」とのハメネイ師の言葉を「貴いものと思う」と評価した。

 サウジアラビアの石油施設が攻撃された問題では、先に開かれたイランのロハニ大統領との首脳会談と同様、「犯行国」の名指しは避けつつ、「国際経済秩序を人質にする、卑劣きわまる犯罪だった」と非難した。

 北朝鮮情勢では、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による首脳外交について、「北朝鮮をめぐる力学を変えた」と支持。「私自身、条件をつけずに金正恩委員長と直接向き合う決意だ。拉致、核、ミサイルなどの諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して国交正常化を実現するのが不変の目標だ」と述べ、改めて首脳会談実現に意欲をみせた。

 このほか、日本が2022年の国連安全保障理事会の選挙に立候補する考えも明らかにした。(ニューヨーク=相原亮)