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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は24日、国連総会で演説し、「過去に対する真摯(しんし)な省察の上に、自由で公正な貿易の価値を固く守り協力する時、私たちはより発展していける」と述べた。名指しは避けたが、7月に韓国への輸出管理を厳格化した日本の姿勢を間接的に批判したとみられる。

 文氏は続いて「韓国は隣の国々を同伴者と考え、共に協力する」とも言及。日本を「同伴者」と位置づけることで、今後の対応に期待する考えも示した。

 文氏の国連総会出席は3年連続。今年も演説の多くを肝いりの南北関係に割き、北朝鮮との軍事境界線を挟んで設けられた幅4キロの非武装地帯(DMZ)に国連機関や研究機関などを移し、DMZを対立の象徴から「国際平和地帯」に変える構想を提唱した。南北の経済協力事業が進んでいないことから、新たな提案で北朝鮮をつなぎとめたい狙いもあるとみられる。

 韓国軍だけでは15年かかるとされるDMZの地雷除去作業への国際社会の協力を要請したほか、南北でDMZの世界遺産登録を目指す考えも表明。北朝鮮に「対話を進める間はすべての敵対行為を中断すべきだ」とも呼びかけた。(ニューヨーク=武田肇)