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 発電所を持たず、価格も競わず、それで「顔の見える電力」を届ける――。こんなビジネスモデルで業績を急速に伸ばしている再生可能エネルギーのベンチャー企業が、東京都世田谷区にある。その名も「みんな電力」。どんな会社なのか。

キーホルダー型の太陽電池

 その「ひらめき」は、10年ほど前に突然やってきた。みんな電力の大石英司社長(50)が、まだ印刷会社で新規事業を担当していたころのことだ。

 出勤途中の地下鉄の車内。前に座った女性がバッグにキーホルダー型の太陽電池をぶらさげていた。携帯電話の充電用だった。

 〈だれでも簡単に発電できるんだ。おもしろいなあ〉

 自分の携帯電話は充電し忘れ、電池が切れかかっていた。目の前に太陽電池がある。

 〈もし、いま、充電させてくれたら、200円ぐらい支払ってもいい……〉

 みんなが電気をつくって使う。その間をつなぐことができたら――。そんな発想がうまれた。

 さっそく、自分の会社の新規事業として太陽光充電の事業化を提案した。でも評判はいまひとつ。もんもんと過ごしていた時期に、東日本大震災が起きた。

 中小企業の経営者として苦労を重ねてきた父は当時、病に伏せっていた。その父から言われた。

 「お前もいい年だから独立しては」

 背中を押され、会社を立ち上げた。震災から間もない2011年5月のことだ。父の最期の言葉になった。

見えた光明

 地下鉄でヒントを得た「手のひらサイズの太陽光充電器」を売り出した。でも原価が高く、売れるほど赤字が膨らんだ。2人目の子が生まれた。でも、妻には食費を月単位でなく1日単位で渡すような生活が続いた。

 そんな状況に光明が差す転機が…

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