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 東北電力が2020年5~6月の完成を目指し、金山町に奥会津地域で盛んな水力発電の仕組みや歴史を学べる施設「奥会津水力館」の建設を進めている。国が掲げる原発を含む電源構成「エネルギーミックス」について説明する展示も行う方針だが、東京電力福島第一原発事故への説明はないという。

 同社は金山町など奥会津の5町村に水力発電所を持つ。滝谷川発電所(柳津町)は1920年8月の運転開始で、来夏に100周年を迎える。初代会長の白洲次郎氏と水力発電開発の関わりや、水力発電の仕組みなどを紹介するほか、片岡鶴太郎さんの地域を題材とした絵画やエッセーも展示する。

 また、国が2030年度時点でめざすエネルギーミックス(原発20~22%、再生可能エネルギー22~24%など)の意義などについて、壁面モニターや展示で説明する予定という。狙いについて、江波恒夫福島支店長は9月24日の会見で、「水力や再生エネ、火力、原子力などがあり、どれか一つに偏ってはいけない。バランス良く電源を使うことが大切だ」と強調した。

 ただ、「メインではない」(江波支店長)として、福島第一原発事故に関する展示はなく、同館の建設費についても、江波氏は「(建設する)契約業者との関係もあり、控えたい」と明かさなかった。(関根慎一)