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 鹿児島市吉野町の山林で8月、身元不明の遺体が見つかり、鹿児島県警は25日、2006年4月に同県志布志市で行方不明になった当時高校3年の野添希望(のぞみ)さん(当時17)と判明したと発表した。死後1年未満とみられ、県警が死体遺棄容疑で捜査している。

 遺棄現場は、錦江湾を望む薩摩藩主島津家の別邸として知られる「仙巌園」に隣接する山中。8月13日午後2時半ごろ、現場付近を通りかかった男性が白骨化した人骨のようなものを見つけ、県警に通報した。

 鹿児島中央署によれば、周囲から別の骨も見つかり、人為的に埋められたような形跡があった。司法解剖の結果、死後1年未満とみられる。目立った外傷はなく、死因は不明。

 県警は8月下旬に遺体の着衣の一部のイラストを公開。県内の行方不明者の中から身元の特定を進め、DNA型鑑定や歯の治療痕などから野添さんと特定した。

 野添さんは県内の高校3年だった06年4月初旬、志布志市の自宅を出てから行方が分からなくなっていた。同月6日に家族が捜索願を提出。県警は時期を明らかにしていないが、行方不明の後、野添さんの携帯電話から複数回、家族に「元気でいる」という内容のメールが届いたという。(小瀬康太郎)