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 人気サイトとして急成長する一方、運営の実態が謎に包まれていた海賊版サイト「漫画村」。その運営者として星野路実容疑者(27)の名前が浮上したのは、あるホワイトハッカーの調査が発端だった。それから約2年が過ぎた今年7月9日、フィリピン入管当局が突然、「ROMI HOSHINO」の拘束を発表した。取材班が漫画村の取材を始めてから715日目のことだった。

 拘束されているのは星野容疑者本人なのか。直接話せないだろうか――。サイバー担当の専門記者と、捜査を主導する福岡県警を担当する記者はそう考えた。国際電話を通じて星野容疑者への取材を重ねた1カ月あまりの動きを詳報する。

「ハロー?」つながった国際電話

 入管当局が公表したのは、「HOSHINO」と書かれたネームプレートを両手に持った、若い男の上半身の写真。記者は初めて見る顔で、これまで追ってきた星野容疑者なのかどうか、確認するすべもなかった。

 星野容疑者には著作権法違反容疑で逮捕状が出ていた。いつ日本に移送されてくるのか。警察幹部に取材しても、見通しは分からない。「お盆を過ぎる」という話も出てきた。

 このまま移送のタイミングを待っていても仕方がない。そこで、フィリピン入管に取材目的での面会を申請したが、なしのつぶてだった。

 他に手はないものか。まずは入管に国際電話をかけた。担当者の直通電話番号をすぐに教えてくれた。だが担当者はいつも不在だった。

 8月に入っても状況は変わらない。そこで、収容施設に直接電話してみた。すると、収容者と「電話で話せる」と言われた。なぜ早く気づかなかったのか……。

 職員に「星野氏と話がしたい」と英語で伝えた。「そのまま待って」と言われ、4分ほど経過した。

 「ハロー?」。男性の声がした。

 「星野路実さんですか?」。記…

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