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 26日午前7時40分ごろ、大阪(伊丹)空港で、「折りたたみ式の刃物を持った男性が保安検査場に来て、保安員が通してしまった」と空港関係者から大阪府警に通報があった。空港を運営する関西エアポートなどによると、正午過ぎまで全日空機が発着する空港南側の保安検査場が閉鎖され、午前中の全日空の出発便は運航を見合わせ、午後0時半現在で計24便が欠航し、大幅な遅れも出た。

 府警などによると、男性が刃物を示し、「大丈夫だ」と説明したため、保安員が通過させたという。刃物を持ち込んだ乗客が特定できないため、通過した利用者を保安検査場からいったん外に出し、再検査を実施した。

 国土交通省は、ラグビー・ワールドカップ日本大会の開催などを受けて、全国の空港に警備の強化を求めていた。関西エアポートによると、ほかの航空会社の運航に影響は出ていない。

 空港2階の保安検査場前には長い行列ができ、空港職員らは欠航について問い合わせる乗客らの応対に追われていた。

 和歌山県海南市から山形へ旅行に行く予定だった農業の男性(60)と妻(60)は「午前9時50分の便に乗るため搭乗ゲートまで行ったのに、『再検査するのでお戻りください』と言われてここまで来た。何が原因か分からないのに待たされている」と疲れ切った様子だった。直後に旅行会社の職員から旅行キャンセルの連絡を受け、「できたら行きたかったね」と残念そうに話した。