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 山口県岩国市の東小学校と東中学校で5月、「SOSの出し方」に関する授業で、死者数の選択を迫るような心理テストを児童生徒に受けさせていたことが26日、分かった。同小の保護者から「子どもに不安を与えるやり方だ」との指摘が学校にあり、両校が全保護者に謝罪した。

 市教委によると、心理テストを受けたのは、東小の5、6年生146人と東中の2、3年生191人。扱った教材には、左右に分かれたトロッコの線路の先に縛られた5人と1人が横たわり、分岐点のレバーを握る人が立つ絵の設問で、「A 何もせずに5人が死ぬ運命」「B 自分でレバーを引いて1人が死ぬ運命」のどちらかを選ばせていた。

 保護者からの指摘を受けて両校が児童生徒にアンケートしたところ、複数の子が「怖い思いをした」「どきどきした」などと回答。両校は文書で謝罪し、今後は教材が適切かどうかの確認を徹底することにしたという。

 この授業は、県内の公立の小中高校を対象にした県教委の心理教育プログラムの一環。県教委によると、スクールカウンセラーと学校が相談して内容を決めているという。岩国市教委は「子どもたちに怖い思いをさせて申し訳なく思う。再発防止に努めたい」としている。(具志堅直)