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 2020年東京パラリンピックに向けて26、27日に行われたパラ・パワーリフティングのテスト大会で、補助員2人がパワーアシストスーツを着て競技を支えた。多い時で、300回以上もバーベルの「重り」を交換するスタッフたち。体をいたわる取り組みだ。

 東京国際フォーラム(東京都千代田区)のホール。下肢に障害のある選手がベンチプレスに横になり、60キロをこえるバーベルを持ち上げた。競技が終わると、両隣にいたスタッフ2人が素早く重りを交換する。背中には、パナソニック製の「パワーアシストスーツ」を身につけている。

 同社によると、スーツは、物を持ったり置いたりする際にモーターの力で腰にかかる負荷を減らす。最大10キロ程度のアシスト力があり、すでに羽田空港や成田空港で荷物の運搬に利用されているという。

 補助員は、20キロの重りを多い日で360回以上付け替える。「健常者の元競技者でも、大会後は疲れや腰への負担が大きい。『楽だった』と感謝の声が上がっている」と日本パラ・パワーリフティング連盟の吉田進理事長は言う。

 来年の本番でパナソニックは、約20台を競技会場や関連施設に導入する。同社パラリンピック統括部ロボット推進課の黒川崇裕課長は「世界で初めてロボットと競演するパラ・パワーリフティングを通じ、日常生活の場にロボットが入っていく社会になるきっかけになれば」と語る。(斉藤佑介)

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