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 湖の上に虹色のV字模様が描き出された。島根県の汽水湖・中海で、地元に住む元気象庁職員の原田知幸さん(71)が以前、秋の夕方に撮影したものだ。

 太陽の光が空中の水滴に反射してできる通常の虹に、静かな水面で反射した光によってできる反射虹(はんしゃにじ)が寄り添った瞬間を捉えた。「山陰は雨がよく降る。虹が現れそうな時はだいたい分かるので、カメラを持って出かけます」

 よく見ると右端に、もう1本の虹が見える。本来の虹(主虹(しゅにじ))が水滴の中で1回反射した光でできるのに対し、こちらは水滴で2回反射した光でできる副虹(ふくにじ)だ。主虹より少し幅広く、色は薄めになるという。副虹が出ることも珍しい。

 かくしてこの写真には3本の虹が写っている。撮影時「何か違うな」と感じた原田さんも、知人から言われるまで反射虹のことは意識していなかったそうだ。(米山正寛)