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 埼玉県熊谷市で2009年にひき逃げされて死亡した男児の腕時計を県警が紛失した問題で、県警は27日、捜査を担当していた元警部補の60代男性=定年退職=を公文書毀棄(きき)と虚偽公文書作成・同行使の疑いで書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 亡くなった小関孝徳さん(当時10)が事件当日に着けていた腕時計を県警が紛失していたことが今年1月に発覚。捜査関係者などによると、腕時計について記された証拠品のリストを、元警部補が母親の代里子さんから回収して破棄し、腕時計の記載がない文書を新たに作って渡していた疑いがある。代里子さんは自転車や衣類など遺品の返却を繰り返し県警に求めており、県警は4月に応じていた。

 事件は09年9月30日夜に発生。自転車で帰宅中の孝徳さんが、熊谷市内の市道上で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。16年に道交法違反(ひき逃げ)の時効が成立。今月30日には自動車運転過失致死罪の時効も迫っていたが、同18日に罪名が危険運転致死罪に変更され、時効が10年延びることになった。