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 いったん絶滅した特別天然記念物トキの野生復帰から11年となった27日、野生復帰を進める環境省が新潟県佐渡市でトキ10羽を放鳥した。21回目の今回は、国産トキが最後に生息していた同市片野尾で行った。

 10羽のトキは、佐渡トキ保護センターなど全国4カ所の飼育施設で生まれ、同市の野生復帰ステーションで約3カ月間、野生下で生きる訓練をした。推定約400羽まで増えた野生下のトキは生息地域が国中平野に偏っており、同省は今回、佐渡海峡沿いの海岸部で初めて放鳥した。

 放鳥場所は日本海を望む棚田の一角。地元住民ら約70人が見守る中、児童らがトキの入った箱を開けると、トキは桃色の羽を広げて快晴の空に飛び立った。

 環境省の沢栗浩明・首席自然保護官は「この地で再びトキが舞ったことは地元の方々にとっては感慨深いものがあり、それができてうれしい」と話した。(古西洋)