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 鼻筋に通った白線が特徴のハクビシンが分布を広げている。環境省のまとめでは37都府県に拡大。もともと関東や四国に多かったが、近畿でも分布を広げている。木や電線を伝って屋根裏に入り込み建物を傷めるほか、農作物被害もある。特定外来生物に指定すべきだという研究者もいる。

 ハクビシンはジャコウネコ科の中型獣。雑食で果物を好むが、小動物や鳥を襲うこともあり生態系への影響が懸念される。もともと日本にいたのか、海外から持ち込まれたのか議論が続いていたが、最近になって遺伝子が調べられ、台湾などから入ってきた外来種と結論づけられた。

 環境省などは2015年に「生態系被害防止外来種リスト」の重点対策外来種に選定。甚大な被害が予想されるため、対策の必要性が高い種と位置づけた。だが、移動や譲渡が禁じられる特定外来生物には指定していない。

 環境省は17年度に、全国のハクビシンの生息状況をまとめた。全国を5キロ四方の1万9255区域に区切って調べたところ、約26%にあたる5052区域で生息を確認。北海道と山口県、九州・沖縄地方を除く37都府県に広がっていた。調査方法が異なるため単純な比較はできないが、02年度の調査時には1216区域しか生息情報がなかったといい、15年ほどで4倍以上になった。

 近畿地方は02年度の調査では確認されなかったが、17年度には全府県に広がっていた。滋賀では7割近く、京都では5割の区域で確認された。

 関西野生生物研究所(京都市)は、10年から京都市で地権者の協力を得てハクビシンの捕獲調査をしている。18年までに捕獲されたのは400頭以上。10年の捕獲数は35頭だったが、徐々に増え18年は87頭に。社寺や文化施設で捕獲されることも多く、9年間で約260頭が捕獲された。なかには50頭以上捕まった寺もあった。

 同研究所の川道美枝子所長は「…

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