「これは放置できない」ラグビーW杯の食品容認の舞台裏

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野村周平
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 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で、過去の慣習にとらわれない運営方針の変更があった。原則禁止されていた飲食物の持ち込みが、大会4日目から個人が消費する量の食品だけ容認されたのだ。きっかけとなったのは、大会組織委員会幹部が観客から聞いた苦情だった。

 20日に東京スタジアムであった日本とロシアの開幕戦。組織委の鶴田友晴事務総長代理(69)は、観戦に来ていた友人に会うなり怒られたという。「全然、飯を買えない。焼きそばを買うのに1時間半並んで開会式を見られなかった。売店の待機列が長すぎる。みんな文句を言っているぞ」

 鶴田氏は前日、食べ物を持ち込もうとしていたその友人に「飲食物の持ち込みは禁止」と説明したばかりだった。「友人の指摘は正論で謝るしかなかった。すぐ実態はどうかを調べた」。会場でも、ネット上でも、不満は渦巻いていた。「これは放置できない」。国際統括団体「ワールドラグビー」(WR)幹部と組織委幹部が集まる翌朝の会議で、「この問題を何とかしたい」と口火を切った。

 供給する食べ物の量や売店の…

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