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 日本で働く親らとともに、海外から移り住む子どもたちが増えている。日本語をどう学んでもらうかという課題とともに、「コインの裏表」のようなもう一つの課題も浮上している。子どもにとっての「母国」の言葉や文化を持ち続けてもらうという課題だ。成長の途中で日本語と母語の「二つの言葉」に挟まれ、周囲に理解されにくいストレスを抱えてしまう子どもは少なくない。いくつかの学校や地域で模索が始まっている。

母国の風習を知らない子どもたち

 大阪府の八尾市立志紀小学校で7月、ベトナムにルーツがある子ども5人のための授業があった。教壇に立ったのは、ベトナム人のドン・バン・トアン先生(28)だ。

 「お正月といったら?」

 トアン先生が問いかけると、ザッチ・ゴッチ・チャウさん(7)が桃の絵のカードを拾った。

 「うん。ベトナムの正月といえば桃だよね」と、トアン先生。

 ベトナムの正月の縁起物が「桃」であることを、来日したばかりのチャウさんは知っていた。でも、ほかの子どもたちは知らず、驚いていた。

 ベトナムにルーツがあっても、日本生まれだったり、赤ちゃんのときに来日したりして、母国の風習を知らない子どもが少なくないのだ。授業では、ベトナム語の数の数え方なども教えていた。

 この小学校では、外国にルーツを持つ子どもたちに、日本語と母語の両方を教えている。児童約800人のうち、70人ほどが中国、ベトナム、フィリピンなど外国にルーツがある。現在は中国語やベトナム語を約60人が学んでいる。

母国に誇り 日本の子たちも「すごい」

 なぜこうした機会を設けている…

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