拡大する写真・図版 麻雀する多井隆晴選手(左から2人目)と小学生たち=東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センター

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 麻雀(マージャン)のプロチームの対抗戦「Mリーグ」が30日に開幕する。川淵三郎氏を最高顧問に迎え、昨年7チームでスタート。今季はKADOKAWAが参戦し、8チームが競いあうことになった。

 ユニホーム姿の選手たちが、有名企業の看板を背負って戦うMリーグは、麻雀をめぐる環境を劇的に変えた。ネットテレビ「AbemaTV」がプロ雀士たちの打牌を生中継し、新しいファン層が拡大。また今年6月にMリーグが実施したインターネット調査によると、麻雀を見て楽しむ「見る雀」人口は約300万人になり、20代男性の10人に1人はAbemaTVでMリーグを見るようになっているという。賭け事から頭脳スポーツへと、麻雀のイメージは少しずつ変わりつつある。

 各選手たちも、プロスポーツとしての土台を築こうとしている。その一つが、小学生に麻雀の魅力を伝えること。裾野を広げ、将来のファンや「Mリーガー」を育てようという狙いがあり、脱・賭け事には欠かせない取り組みでもある。

 初年度のMリーグMVPを獲得した渋谷ABEMASの多井隆晴選手にとっても、それは夢の一つだった。8月、オリンピック記念青少年総合センターに集まった数十人の小学生たちの前に、渋谷ABEMASの選手4人が立った。多井選手は「プロになって、今日が一番うれしいかもしれない。20年ぐらい、子どもたちに麻雀を教えることができたらと思っていました」と語りかけた。

 子どもの頭の体操にと、囲碁や将棋を教えることに抵抗感がある人は少ない。だが、それが麻雀となると話は別だった。どうしても負のイメージがつきまとう。そもそも雀荘に小学生は入れないので、教える場所を確保するのも難しかった。「教える」というスタート地点に立つだけで、大きな壁があった。

 いま、Mリーグはその壁を乗り越えようとしている。イベントに参加した保護者は口々に「Mリーグを見ていた」といい、「頭を使うゲーム」「コミュニケーション力を高めるのにも良い」と評価した。ユニホームを着て一打一打に集中する姿や、打牌選択を論理的に説明する解説は、麻雀のイメージを変えていった。小学3年の隼希君と参加した音田三紗子さん(42)もその一人だ。「昭和だとタバコ、賭け事というイメージでしたが、令和の時代には変えていくべきだと思います。考えてやるし、手先も使いますし、見直されるべきだと思います」と話す。

 ようやく実現した麻雀教室は、日向藍子選手が牌の種類を説明するところから始まった。丸いピンズを「タピオカ」と言い換えたり、字牌の「東西南北」を恵方巻きを食べる方角から説明したり。わかりやすい説明に、子どもたちはあっという間にルールをのみ込んでいった。

 驚いたのは、多井選手が子どもたちに見せたいくつかの「魔法」だ。

 一つは麻雀牌を麻雀卓にこすり…

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