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 ラグビー日本代表には試合で活躍したり、準備に貢献したりした選手に贈る独自のアワード(表彰)がある。「ワンチーム」を目標に掲げるチームの象徴的な儀式として用いられている。

 チーム内表彰は2017年秋の遠征からの取り組みだ。最優秀選手賞(MVP)は、試合でのタックル回数などのスタッツ(数値)を参考に首脳陣が決める。賞は「ソード(刀)」と名付けられ、レプリカの日本刀が贈られ、名前が印字される。W杯開幕のロシア戦は、ナンバー8としてボールキャリーで最長の113メートルを走った姫野が選ばれた。

 「グローカル賞」は、献身的な準備などをした選手に贈られる。開幕戦は、後半から出場したSO松田が受賞した。

 ベンチに入れなかった選手8人が選ぶのが、「プレーヤー・オブ・プレーヤーズ」だ。日本代表として初めて、W杯1試合3トライの松島に決まった。

 当初はこの3種類だけだったのが、今夏から新たに1種類が加わった。その名も「ダーク侍」。ジョセフヘッドコーチの「(格付け最上位チームの)ティア1に勝つにはダークな部分も必要だ」という発想から、設けられたという。

 その名にちなんだ賞品は黒い水晶で、チーム内では「ドラゴンボールのようだ」と親しまれている。開幕戦は、80分間献身的に働き、相手ボールをもぎとってチームに流れをもたらすトライを決めたフランカー、ラブスカフニの手に渡った。

 初戦MVPの姫野は、アワードの取り組みについて、「モチベーションになっている。受賞はすごくうれしかったし、すごくいい文化だと思う」と話す。(能田英二)