ラグビー日本、金星の陰にスクラムあり 緻密に築いた形
野村周平
(28日 ラグビーW杯 日本19―12アイルランド)
日本の攻撃ラインに4人、アイルランドの防御は3人。球を持った瞬間、センター中村亮土は数的優位を悟った。「(人数が)余った」という仲間の声が聞こえていた。
「意思疎通はできていた」。約4万8千人の大歓声の中でも、何度も練習してきた攻めは身に染みついていた。長短のパスがウィング福岡堅樹に渡る。後半18分、相手の堅守を破る逆転トライが生まれた。
起点はスクラムだった。
FW8人同士が押し合う力と…