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 千葉県などに大きな被害をもたらした台風15号をめぐって、被災者から関係機関の対応の遅れを指摘する声が出ている。国、県、市町村が被害の把握と共有に手間取り、東京電力の復旧見通しの甘さと広範囲にわたる倒木被害が混乱に拍車をかけた。災害対応の現場で何が起きていたのか。

 「東電は初動が遅かったのではないか。それが原因で被害の全容が把握できず、停電が長引いたのでは」。東京電力が24日に「停電ゼロ」と発表した後も自宅の停電が続いた千葉市緑区の農業、熊手(くまて)正幸さん(54)はこう嘆く。

 熊手さんは、杉林に囲まれた平屋建ての一軒家で3人暮らし。停電中、自前の発電機で井戸水をポンプでくみ上げたり、冷蔵庫で食料を冷やしたりした。「自分のように取り残される人が出ないようにしてほしい」と話す。

 台風15号が直撃した9日、首都圏などの7都県で最大93万4900戸の停電が発生した。

 東電が全面復旧の時期を最初に示したのは10日夕。同日午後5時時点で58万戸が停電していたが「今夜(10日夜)中に約12万戸まで縮小の見込み。11日中の復旧を目指す」とした。

 だが11日朝になっても47万戸で停電は解消されない。東電グループで送配電事業を手がける東京電力パワーグリッド(PG)の金子禎則社長が緊急会見を開き、復旧の遅れを謝罪。11日夕に完全復旧は「13日以降の見込み」と修正した。だが、13日午後6時時点でも千葉県内では18・5万戸で停電が続き、東電は同日夜、「全面復旧は2週間(27日まで)かかる」と再修正に追い込まれた。

 なぜ東電の見通しはこれほど狂ったのか。

 東電PGの塩川和幸技監は「こ…

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