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 第72回秋季関東地区高校野球大会県予選(県高野連主催、朝日新聞社など後援)の決勝と3位決定戦が29日、桐生球場であった。決勝では桐生第一が前橋育英を4―1で破り、13年ぶり7回目の優勝を果たした。3位決定戦は健大高崎が樹徳を破った。桐生第一、前橋育英、健大高崎の3校は、10月19日から群馬県内で開かれる関東大会に出場する。

体軸定まり「脱皮」勝ち越し打 桐生第一・鈴木陵斗選手

 「あいつが打ってくれたから、自分も」。星野綜汰(2年)の適時二塁打で同点に追いついた二回表。続く1死二塁の好機に、桐生第一の鈴木陵斗(2年)は、そう自分に言い聞かせて打席に立った。

 初球の直球は大きく弧を描いて右中間へ。「捕られたかも」と思いながらも、全力で三塁をめざした。大歓声の中、三塁コーチャーが大きく腕を回すのが見えた。二塁走者の星野に続いて、送球エラーの間に生還。ホームベースを踏むと思わず、「おりゃあ!」と雄たけびをあげた。

 調子が上がってきたのは、先発出場した3回戦からだった。2回戦の後の練習試合で、今泉壮介監督から「打つときに体の軸がぶれないように」と助言された。バットを振り抜くのにつられて腰が動きすぎないよう意識すると、見違えるように打球の伸びが良くなった。決勝の舞台で公式戦では自身初の三塁打も飛び出した。自信も付いた。

 関東大会で一勝すれば、甲子園への出場が見えてくる。「関東にはもっと強いチームがたくさんあるはず。練習段階から相手を意識して、一戦ずつ戦っていきたい」。拳に力を込めた。(松田果穂)