拡大する写真・図版 アイルランド戦の後半、逆転トライを決めた福岡(手前右)を囲んで喜び合う松島⑭、中村(中央奥左)、田中(同右)ら選手たち=西畑志朗撮影

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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の1次リーグA組で、日本が28日、優勝候補のアイルランドを破り、4年前の南アフリカ戦に続いて世界を驚かせた。勝利を引き寄せたのは後半18分、WTB福岡の逆転トライ。そこに至るまでの過程に、日本の成長の跡が刻まれていた。

 ゴールラインまで約15メートル、右スクラムを起点とした攻め。ラックを重ねてゴール前に迫った時、速いリズムがやや停滞した。

 この場面、一呼吸入れて密集近くでFWの力勝負を挑むチームは多い。それを見越してか、相手は近場の人数を厚めにしていた。

 それが日本に吉と出る。左ラインに日本4人、アイルランド3人の数的優位ができた。パスを受けたCTB中村は「人数が余っていたのは分かったし、外側も見えていた」。「緩」から「急」へ。停滞したリズムを再び速める「飛ばしパス」を選択する。

 中村の左隣にいたのは開幕戦で3トライを挙げ、敵将のシュミット監督も警戒していたWTB松島。その松島をおとりにする「1人飛ばし」で、更に外側にいたCTBラファエレに鋭く長いパスを通した。

 パスを呼び込んだラファエレは「自分の前にいるのが最後の防御選手」と分かっていた。捕球するやいなや、はじくように外へ。一番外側のWTB福岡は、インゴールに飛び込むだけでよかった。

 飛ばしパスには、球を外側に速く運んで内側の防御を無力化できる長所と、相手にインターセプトされやすい短所がある。前回W杯で日本を率いたジョーンズ氏はリスクを避けるため飛ばしパスを原則禁止としていた。今、空いたスペースに速く球を運ぶラグビーを指向するジョセフヘッドコーチはこのパスを認める。一連のプレーを、ラファエレは「状況を見て、瞬時に判断した」と振り返った。

 この試合、日本はロシア戦より…

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