勝見壮史
ミャンマーで、デフ(ろう者)サッカーの広がりに日本人が携わっている。「アルビレックス新潟ミャンマーサッカースクール」のコーチたちが5年前、ろう学校で指導を始め、今では100人を超える子どもたちを教えている。代表チームをつくり、国際大会をめざすまでになった。
9月上旬、同国最大都市のヤンゴン。雨で水たまりができ、ひざまで伸びる雑草が生えたグラウンドで、ろう学校と養護施設のチームによる練習試合が行われた。休憩時、ろう学校の選手たちが日本人を囲む。井上朋紀コーチ(24)は、自分の両手をぶつけ合うしぐさをして、首を左右に振った。右手も大きく振ってみせた。「無理に相手にぶつかってはだめだ」という指示だ。
アルビミャンマー代表で、コーチでもある米山信介さん(38)によると、「簡単な手話は覚えましたが、あとは身ぶり手ぶり。彼らは見ることから情報を得る。やってみせるのが一番早い」。ステップの踏み方といった基本的な体の動かし方から教え、ボール扱いも基礎技術が中心だという。
アルビミャンマーの母体は、J2新潟の関連会社「アルビレックス新潟シンガポール」。ミャンマーには日本人向けのスクール事業を目的に、2014年に進出した。
当時の担当者が、日本人学校の近くにろう学校があるのに気づいた。校庭でボールを蹴る子どもたちがいる。進出直後で暇を持てあまし気味だったコーチたちの指導欲がうずいた。ボランティアで指導させてほしいと学校側に申し出て、受け入れられた。
ミャンマーでは、子どもが専門…
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