[PR]

 伊勢丹府中店(府中市)が30日、23年の歴史に幕を閉じた。1996年4月に多摩地区最大級の百貨店としてオープン。駅からのアクセスもよく、多くの人に親しまれてきた。閉店後のセレモニーには約1千人が集まり、のれんが外されると「23年間ありがとう」というかけ声とともに、大きな拍手が起こった。

 同店は、京王府中駅南口の再開発事業で、商業ビルの中核として誘致された。市内で初めてのデパート進出で、開店初日は約11万人が訪れたが、年々売り上げが減少。近年は常に赤字状態だった。市によると、跡地は新たな商業施設になる見込みだという。

 同店の山上敦店長は閉店後のあいさつで「みなさんと過ごした時間は我々の財産です」などと述べた。市内のコンサルタント業の女性(49)は、贈答品のお菓子を買いにたびたび同店に訪れていたという。「今後もみんなが利用しやすいような施設になってほしい」と話していた。(石川瀬里)