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 重い心不全患者らの心臓の働きを助ける植え込み型の補助人工心臓「エバハート」の血液を送るポンプが止まって患者が死亡する事例が発生したとして、機器を製造・販売する「サンメディカル技術研究所」(本社・長野県諏訪市)が30日、自主回収を始めたと長野県に報告した。同型は他に22人が使っており、すでに主治医から連絡を受け、新しい型の機器との交換を検討しているという。

 補助人工心臓は血液を循環させる役割があり、血液を送るポンプを体内に取り付ける。同研究所によると、患者が死亡したのは10日で、ポンプのモーターの部品が経年劣化で変形し、モーターを覆うケースに接触し回転が止まった。耐用年数は2年。試験上耐えられた6年を使用期間が下回っており、製品に欠陥があったと判断したという。

 同研究所は「旧タイプのポンプのみで発生しうる事象で、現在販売しているポンプは変形する可能性のない材料を使用しており、リスクはない」としている。(富田洸平)