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 北朝鮮の非核化をめぐり、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が昨年以降、米国や中国、韓国と首脳会談を重ねてきた。ただ、進展は見えにくく、米中や日韓など、問題解決に連携が必要な関係国間のきしみも目立つ。ソウルで9月28日に開かれた17回目の日中韓シンポジウム(朝日新聞社など主催)では、3カ国の専門家が、対立の背景や協力態勢の再構築を議論した。(編集委員・市川速水、清水大輔)

 「百年に一度の厳しい国際情勢を迎えている」(季志業(チーチーイエ)・中国現代国際関係研究院顧問)

 「国交正常化以降で最悪の日韓関係だ」(西野純也・慶応大教授)

 今回の討論では、東アジア情勢について、過去にない厳しい声が何度も上がった。進展しない北朝鮮の非核化協議や激化する米中の覇権争い、出口の見えない日韓対立――。関係国同士のきしみが絡み合い、状況を複雑にしているとの現状認識が次々と示された。

北朝鮮の「振り子外交」

 まず話題に上ったのが米朝関係だった。

 韓国国立外交院の金漢権(キムハングォン)教授は、北朝鮮が冷戦下以来、久しぶりに「振り子外交」を展開していると話した。中国と旧ソ連が対立していた時期、北朝鮮はそれぞれへの接近と離反を使い分け、国益を最大限に引き出す外交スタイルを取ってきたと指摘。現在はその手法を、米中間に持ち込み、体制維持を図ろうとしているとの見方を示した。

 振り子の両端にいる米中の立ち位置はどうか。

 中国現代国際関係研究院の劉天…

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