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 東京・渋谷のど真ん中に畑や田んぼを作り、採れたての野菜を味わいたい。そんな試みが中心街にあるビルの屋上や遊歩道で進められている。なぜ、渋谷で農業なのか。取り組みを始めたNPO法人の代表理事、小倉崇(たかし)さん(51)にはある思いがあった。

 商業施設「東急プラザ表参道原宿」の屋上テラスで9月、イベントが開かれた。近くへの買い物ついでに訪れた横浜市泉区の内田美幸さん(33)と娘の小春さん(10)は、採ったばかりのベビーリーフをパンに乗せて味わった。「しゃきしゃきして、味が濃くておいしかった」

 企画した小倉さんは、NPO法人「アーバンファーマーズクラブ」(UFC)の代表理事を務める。ビルの空き空間やベランダなどを活用し、都市の住民で「農的」な暮らしを実践しようと渋谷で活動している。

 メンバーはフェイスブックで募集し、これまでに300人以上が登録した。都合のつく人が定期的に種まきや水やり、草取り、収穫などをしている。SNSで農業の知識や情報を得るために参加する人もいる。

 管理する田畑は東急プラザ以外にも、渋谷川沿いの遊歩道「渋谷リバーストリート」、恵比寿駅近くの「ウノサワ東急ビル」屋上、「恵比寿ガーデンプレイス」敷地内にもあり、計4カ所。今年の収穫量は昨年を上回る見通しで、恵比寿ガーデンプレイスで育てた野菜は、レストランで使ってもらう計画もある。

 そもそも小倉さんが農業に取り…

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