拡大する写真・図版 独創性と作りやすさの両立が大切だ。「他社さんがまねしたくなるような商品を生み出したい」=大阪府吹田市、滝沢美穂子撮影

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凄腕しごとにん

ダスキン ミスタードーナツ事業本部商品開発室長 吉田安幸さん(45)

 大阪府吹田市にあるダスキン本社には指紋認証をしないと入れない一角がある。80平方メートルのキッチンスペースに、フライヤーやオーブン、ドーナツ生地の発酵に使う機器などが所狭しと並ぶ。秘密保持のため一部社員しか入れない。その商品企画を担う少数精鋭の聖域で陣頭指揮を執る。

 全国約1千店舗に毎年70種前後の新ドーナツを並べる国内最大のドーナツチェーンで、10年にわたって新商品のアイデアを出し続けてきた。企画・開発し、世に送り出したドーナツは300種を超える。「試行錯誤の末にお蔵入りしたドーナツはその2~3倍はあります」

食感が命

 学生時代から4年にわたってミスタードーナツの店舗でアルバイトした。「ミスド愛」が高じてダスキンに入り、9店舗を渡り歩いた。店主として時には複数の店を同時に切り盛りした。「店舗運営のスペシャリスト」として会社人生を歩んでいく……はずだった。

 入社10年を経た2009年、…

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