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 弾道ミサイル探知用の「Xバンドレーダー」が設置されている米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市)で、武装した米兵が戦闘訓練を行っていたことがわかった。施設内での訓練で、日米間での取り決め上事前告知の必要はないが、国道沿いでフェンス越しに見える位置だった。住民に不安が広がっており、防衛省は米軍に、今後は地元へ事前告知するよう申し入れた。

 日本海を望む丹後半島北端。地元の寺を東西に挟む形で同通信所と航空自衛隊経ケ岬分屯基地がある。

 7月11日午前9時ごろ、付近の宇川地区に住む男性は散歩中に異様な光景に出くわした。国道178号に面した通信所のゲートに差し掛かったところ、迷彩服に防毒マスク、防弾衣を身につけ、小銃で武装した十数人の米兵が訓練しているのがフェンス越しに見えた。ゲートから侵入した敵を迎え撃つような格好で、数人が国道側に銃口を向け、射撃する動作をしたという。実弾や空砲は使っていなかったものの、負傷して倒れたり担架で運ばれたりする役割の兵士もいて、実戦さながらの緊張感があったという。

 男性は「普段は警備員が見えるだけなので、武装兵の訓練を初めて見て驚いた。殺気立っていて恐ろしかった」と話す。

 同通信所は、稼働して12月で5年。米本土防衛の最前線の一つだ。東京ドームの7割ほどの広さ3・6ヘクタールの敷地はフェンスと有刺鉄線に囲まれ、無数の監視カメラが設置されている。敷地にはレーダー機材が入った大型テントや衛星通信アンテナ、管理棟などが並び、兵士の隊舎や厚生棟の建設が急ピッチで進む。

 防衛省によると、米軍関係要員は陸軍兵士や米軍が委託する米民間警備員、技術者ら計約160人。このうち普段は武装した警備員約60人が24時間態勢で検問や巡回にあたる。

 その警備はしだいに厳しくなり、2017年からは陸上自衛隊が施設を警備する警護出動訓練を始めた。3回目の昨年10月には化学兵器などに対処する要員を含む約200人が訓練を行った。

 同通信所付近の宇川地区の集落…

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