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 火はあっという間に広がり、そして燃え続けた。那覇市の首里城の火災。琉球王国時代の建物を復元し、沖縄を象徴する建物の焼失に、沖縄の人たちはショックに打ちひしがれ、悲しみに暮れた。

 31日未明から燃えた首里城(那覇市)を周辺の住民らは遠巻きに見上げた。近くの池「龍潭(りゅうたん)」のそばでは、日暮れまで焼け跡を見つめる人の姿が絶えなかった。

 近くに実家がある渡慶次(とけし)希恵さん(29)は、建物に次々と火の手が広がり、崩れ落ちていく光景を見た。「幼い時からある首里の象徴。信じられない」と肩を落とした。

 自宅から首里城が見え、2、3カ月に1回は訪れるという女性(46)は、火災を知り、現場近くまで行った。「首里城は大切な宝。すごい勢いで燃えている。悲しい」と涙ぐみながら様子を見守った。

 首里城は沖縄戦でも焼失した。戦後、付近で開店した製菓店を営む知念政秀さん(75)は、再び焼け落ちる首里城を目の当たりにして言葉を失った。復元の過程を見守り、その資金を寄付したことが誇りだった。「首里城を失った悲しみはどんどん大きくなるだろう」とつぶやいた。

 「頼むから夢であってくれ」。朝のテレビに映った燃え上がる首里城の姿を、漆芸家の前田孝允(こういん)さん(82)は祈るような思いで見つめたという。チャンネルを変えても火災のニュースばかり。「本当だとわかってしばらくぼうぜんとしていた」

 首里城の復元に妻の栄さん(7…

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