金正恩氏、文大統領の母死去で弔意文送る 韓国大統領府

ソウル=武田肇
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 韓国大統領府は10月31日、文在寅(ムンジェイン)大統領の母カン・ハンオクさんが同29日に亡くなったことに対し、北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長から文氏宛ての弔意文が届いたと発表した。大統領府関係者によると、安倍晋三首相からも同30日に弔意文が届いたという。

 大統領の報道官は「金委員長は弔意文で深い追悼と哀悼の意を示した」と述べた。10月30日に南北軍事境界線をまたぐ板門店で大統領府高官が北朝鮮側から受け取り、釜山の葬儀場にいた文氏に届けたという。

 正恩氏は最近、南北経済協力事業の金剛山観光地区の韓国側施設の撤去を指示するなど、韓国に対して強硬な姿勢を強めており、どんな対応をとるかが注目されていた。

 正恩氏は今年6月、故金大中大統領の妻、李姫鎬(イヒホ)さんが亡くなった際も、妹の金与正・朝鮮労働党宣伝扇動部第1副部長を板門店に送り、自身の名義の弔意文と弔花を韓国側に渡した。(ソウル=武田肇)

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