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 欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と、プジョーやシトロエンを傘下に持つ仏グループPSAは31日、対等合併することで合意したと発表した。両社の2018年の世界販売は約870万台。米ゼネラル・モーターズ(GM)の838万台を抜いて、独フォルクスワーゲン(VW)、日産三菱・仏ルノー連合、トヨタ自動車に次ぐ世界4位の自動車メーカーが誕生する。

 折半出資でオランダに設ける統合会社の下で両社を合併させる。新会社の会長にFCAのジョン・エルカン会長、CEO(最高経営責任者)にはPSAのカルロス・タバレスCEOが就く。取締役会は11人で構成し、過半数は社外の役員が占める。PSA側からタバレス氏を含めて6人、FCA側がエルカン氏を含めて5人を選出する。

 両社は「自動車の新時代の課題に効果的に取り組み、チャンスをつかむためには、規模と能力と資源を持ち合わせた産業のリーダーをつくる大胆な決断が必要だという信念を共有した」との声明を出した。

 両社は、FCAが旧クライスラーの地盤の北中米に強みがあり、欧州が地盤のPSAと地域的な補完関係が見込めると強調。車台の共同開発などを進めることで、工場閉鎖などをせずに年間37億ユーロ(約4500億円)の相乗効果が見込めるとしている。

 車の電動化の技術開発で出遅れているFCAにとっては、PSAと組むことで電気自動車(EV)の開発強化も期待できる。

 FCAは今年5月、仏ルノーに経営統合を提案したが、ルノーの筆頭株主の仏政府が統合案に介入。仏政府の対応に不満を募らせたFCAが提案を取り下げ、統合案は10日余りで白紙撤回された。仏ルノーとの破談から5カ月。FCAは交渉相手をPSAに切り替え、対等合併の合意にこぎ着けた。(ロンドン=和気真也)

自動車メーカーの世界新車販売ランキング

※2018年の世界販売、各社の公表値

1位 フォルクスワーゲン(独) 1083(万台)

2 ルノー(仏)+日産自動車+三菱自動車 1075

3 トヨタ自動車 1059

4 FCA(484)+グループPSA(仏、387) 871

4 ゼネラル・モーターズ(米) 838

5 現代自動車(韓国) 738

6 フォード・モーター(米) 598

7 ホンダ 523

8 ダイムラー(独) 340