10月31日に焼失した首里城(那覇市)が体現してきた「沖縄の心」とはなんだったのか。沖縄初の芥川賞作家で、戦前戦後の沖縄を見つめ続けてきた大城立裕さん(94)に聞いた。
沖縄戦で焼失し、その後復元された首里城は、戦火からも復興した沖縄の誇りの象徴だった。再度の焼失は本当に残念でならない。
戦前生まれの私が子どもだったころを振り返れば、沖縄の歴史などまったく習わなかった。1879(明治12)年、日本の統治下に組み入れられ、沖縄県となった「琉球処分」以来、沖縄では本土の政治・文化への同化が進められてきたからだ。同化を深めることによって、本土による差別を払いのけようという切実な願いがあった。
戦後になっても、一方では沖縄…
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朝日新聞社会部