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 インド政府が自治権の剝奪(はくだつ)を決めていた北部ジャム・カシミール州が、正式に連邦政府の直轄領となった。国内経済が停滞するなか、モディ政権がイスラム教徒の多い同州の統治強化で、支持基盤のヒンドゥー教徒の不満をそらそうとしたという指摘も出ている。

 モディ首相は10月31日、地元グジャラート州で演説し、「自治権はテロと分離主義しかもたらさなかった。30年間で4万人以上がテロの犠牲になった」と語った。旧ジャム・カシミール州は西部のジャム・カシミールと東部ラダックに分割され、州独自の憲法や州旗も廃止された。ジャム・カシミールの行政トップにはモディ氏の側近がついた。

 連邦政府は今後、地元政府の事前同意なしで法律を適用できるほか、治安維持の権限を握る。地元に住まない人々による土地購入も可能になる。

 インド政府は自治権の剝奪を発…

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