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連載「ANTA」第2回(全3回)

【連載「ANTA」一覧】
(1)NBAスターの「足」を買う 中国ブランドの世界戦略
(2)ナイキやアディダスより安心? ANTA品質、中国では ←今ココ
(3)「中国企業となら…」 NBAスターが語るANTA愛

 中国トップのスポーツブランド「ANTA(安踏体育)」の製造部門の本社がある福建省晋江市から、管理部門が集まる同省アモイ市の本社へ小型タクシーで向かった。4月30日午後。1時間半あまりの道のり、途中、スコールに見舞われた。

 アモイは1980年代、中国の当時の最高指導者、鄧小平が改革開放政策をすすめるなかで経済特区に指定され、成長を遂げた沿海部の都市だ。アモイ島のほとりのコロンス島はかつて共同租界が置かれた島で、異国情緒の残る観光地としても人気がある。

拡大する写真・図版アモイの街並み

 大陸側から海底トンネルを通ってアモイ島に入ると、どこか懐かしさが残るのどかな晋江とは雰囲気が全く異なっていた。島の東側にある海岸沿いの近代的なオフィス街に、ガラス張りの高層ビルが十数棟立ち並んでいる。その一つの23階建てビルがANTA本社だった。1階のロビーは吹き抜けになっていて、2022年北京冬季五輪のオフィシャルスポンサーであることが、スポーツウェアとともに掲げられていた。

拡大する写真・図版アモイのANTA本社のロビーには、2022年の北京冬季五輪のウェアなどが展示されていた=4月30日、福建省アモイ、奥寺淳撮影

 事前のアポなしだったが、数時間前に電話で話したANTAグループの李玲副総裁が自室に招き入れてくれ、取材に応じてくれた。日本の読者からすると、中国という国は融通が利かないという印象が強いかもしれないが、中国人はそのイメージと違って人なつっこい。人間関係を大切にする分、相手に気持ちをちゃんと伝えることができれば、なんとかなるのも中国の魅力でもある。

 李氏は外資系企業で経験を積み、2年前にANTAへ移ってきたという。21階にある李氏の執務室で、福建省の烏竜(ウーロン)茶をいただきながら、ANTAの戦略などについて聞いた。

拡大する写真・図版アモイのANTA本社ロビーで、2022年北京冬季五輪の公式ウェアについて説明する李玲副総裁=4月30日、奥寺淳撮影

 ――ANTAは創業当初、どんな会社だったのですか。

 「1991年に、家族経営の小…

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