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 国内消費量4日分の原油を備蓄する串木野国家石油備蓄基地(いちき串木野市西薩町)で1日、連続地震や津波、火災を想定した総合防災訓練があった。法に基づき毎年開催される訓練だが、初めてドローンも投入、県など12機関の約160人が手順や連携を確認した。

 同基地は、地下の岩盤に空洞を設けて地下水圧で原油を封じ込める方式で、168万キロリットルを1994年から貯蔵している。大型タンカーの接岸施設はなく、沖合に停泊させて海底配管で搬入する。

 訓練はタンカーから原油を運び込む作業中に震度5強の地震が発生したと想定。海底の配管や陸上施設で原油漏れが起きたとして、オイルフェンスや土囊(どのう)で流出防止を図った。その作業中に震度6弱の地震に見舞われ、津波も発生したとして行方不明者の捜索や負傷者の救護訓練を進めた。さらに、漏れた原油による火災を想定した一斉放水も行った。

 今回は初の試みとして陸上と海上で同時に訓練を行い、上空からドローンで被災状況を確認。その映像で現地対策本部に詰めた責任者らは各機関の動きをチェックした。同備蓄基地事務所の知識芳秀所長は「初動対応や連携も計画通りにでき、不明者の捜索などにドローンが有効であることも確認できた」と話していた。(城戸康秀)