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 この1週間は、日米で金融政策決定会合が開かれ、欧州で総裁交代を控えての記者会見が開かれる中央銀行ウィークだった。総裁たちの記者会見で改めて浮き彫りになった共通点がある。「2%インフレ目標」への執着だ。

 日本銀行の黒田東彦総裁は31日の記者会見で定番のフレーズを繰り返した。「2%の物価安定目標に向けたモメンタム(勢い)は維持されている」。そして「モメンタムが損なわれるおそれが高まる場合には、ちゅうちょなく追加緩和措置を講じる」と強調した。

 黒田総裁が2013年4月に就任したあと、日本の消費者物価上昇率はほとんどの時期にわたってゼロ%台なかば圏にあった。むしろその水準で安定してきたと言ってもいい。

 だが「2年で2%に引き上げる」と高らかに目標を掲げた黒田日銀にとっては、それは耐えがたい状況だったようだ。次々と新手の超金融緩和策を繰り出し、なんとか物価を引き上げようとしてきた。

 だがムダだった。物価はいっこうに上がらない。

 それでも、物価が下落したのは…

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